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RNAseqを用いた遺伝子発現量解析、機械学習を用いた回帰、分類などの解析を中心に記事を書いていきたいです!

博士課程に進む前に知っておけば良かったこと(3つ)

私自身が博士課程に進む際、情報の少なさに苦労した事があったため、少しでも役立てればと思い、博士課程に進む前に知っておけば良かった事を簡単にまとめてみました。

そもそも博士課程とは?

一般的な4年生大学を卒業すると学士、その後2年間大学院で研究をすると修士、その後さらに3年間(4~5年の場合も)研究すると博士を取得できます。

研究は政治的な力が大きい場合がある

学会や研究の議論をすると、「政治的な〜〜」という言葉をよく聞きます。これは、どのような事を意味するかというと、純粋に研究に生じる問題以外の事を幅広く指していると解釈しています。

いかなる場合も公平に評価してくれると、学部生の頃は思っていましたが、そうじゃない場合もあります。

例えば、博士学生は学術振興会という、月に20万円ほどお給料がもらえる研究費の申請ができますが、正直、有名な研究室の学生さんは、もらえる確率が高い印象を持っています。これには、別な理由もあって有名な研究室ほど、高いレベルの研究をしていることも考えられます。

学会からもらえる賞などにおいても、純粋な研究力というよりも、指導している先生のコネクションという話を聞いたりもします。

このような話は、研究だけではなく、社会に出てもあります。研究の世界でも、研究の能力だけで、その人の評価が決まる訳ではない事を認識しておく事は必要だと思います。

バイオ系博士

一般的には、研究力を評価してもらえるはずなので、政治的な力もあるんだなーと覚えておく程度でいいと思います。

博士100人の村もあながち間違いじゃない

10年ほど前に、もし博士が100人いたらどうなるかー?というホラー映画のような動画がありました。詳しくは、以下の記事を参考にして下さい。

生物系博士の就職活動

ざっくり話すと、「博士が100人くらいいると、20人ぐらいは無職だったり、行方不明だよ」っという内容なのですが、博士に入る前の私は、恐怖でガクブルでした。

実際に博士課程に入って経験した事は、まず博士に進学予定だった人が、修士課程を修了する直前に数人いなくなりました。また、博士課程を終える年に、ふと同期を見渡すと進路が決まっていない方もちらほらいました。

バイオ系博士

決して、大部分の人が職につけないわけではありませんが、学部卒、修士卒と比べると、進路の不透明性は高いのかなと思います。

選ぶテーマで就職活動のやりやすさが全く違う

これは、選ぶテーマ≒身に着ける技術だからと思います。情報、工学系の人に就職の話を聞くと、とてつもなく早いです。ホント一瞬で終わっています。私は、バイオ系だったので比較的遅めでした。

バイオ系の中でも就職活動をしていると、化学や情報系の事をやっていたり、立体構造系の研究をやっていたりする方は、比較的早く決まっていました。純粋な生物学となると、人口も多く、倍率はとても高い印象を受けました。

バイオ系博士

決して、就職しやすいテーマを選べという事ではなく、その時の状況を把握していく事が重要だと感じています。

じゃあ、博士課程に行っていい事は?

ここまで、ネガティブな話ばかりしていましたが、最後に博士課程に行って良い事を少しだけ話したいと思います。

[1] 物事を考える思考量力が身に付く
やはり、学部卒、修士卒の方と比較すると、研究やデータの解釈に関する能力は一般的には高いのかなと感じています。

[2] 研究職に着く可能性が高まる
ポストドクターになったり、企業の研究職に着く可能性が高まります。特に、企業の研究職を考えた場合、学部卒、修士卒では、なかなか希望通りの部署に配属されないということもよく聞きます。

バイオ系博士

私自身も博士課程にいく事はとても悩んだので、コメント、質問などをいただければ、可能な限りお答えします。